夏の電気代、平均の2〜3倍に?エアコン代を20%節約する具体策

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夏になると気になる、あの電気代の請求書。総務省の家計調査によると、4人世帯の電気代は月平均13,928円(2025年)。しかし、リビング・子ども部屋・寝室とエアコン3台をほぼ終日稼働させ、在宅時間が長いご家庭では、平均の2〜3倍にあたる4万円前後まで膨らむこともあります。「うちだけ高いのでは…」と不安になりますが、この差の多くは、エアコンの稼働台数と使い方によって説明がつきます。

「今年こそ節約したいけど、冷房を我慢して家族が体調を崩したら本末転倒…」そんなジレンマを抱えていませんか。私たちは家事代行サービスとして長年、数多くのご家庭にお伺いし、日々の家事代行・家事支援の現場で暮らしぶりを拝見してきました。その中で感じるのは、「電気代が高いご家庭」と「無理なく抑えられているご家庭」の差は、我慢の量ではなく、ちょっとした知識と家事動線の工夫にあるということです。

この記事では、エアコンの仕組みから今日からできる具体的な節電テクニック、家事代行のプロならではの生活動線の工夫まで、わかりやすく解説します。共働き家庭や子育て中で家事の時短を意識されている方にも取り入れやすい内容です。冷房を我慢する必要はありません。正しく知って、正しく使うだけで、家族の快適さを保ちながら前年比20%の節約も十分に狙えます。

なぜ夏の電気代は高くなる?エアコンが電気代を左右する理由

総務省の家計調査(2025年)によると、4人世帯の電気代は月平均13,928円、年間では167,136円ほどが目安です。月別に見ても平均は約1万〜1万5千円の範囲で推移しており、8月・9月にかけての夏場は年間の中でも電気代が上がりやすい時期にあたります。それでも、エアコン3台をほぼ終日稼働させ、在宅時間が長いご家庭では、平均の2〜3倍にあたる金額まで膨らむことがあります。全国平均は世帯全体の平均値であり、エアコンの稼働台数や使用時間が多いご家庭で平均を上回るのはごく自然なこと。「平均より高い=使い方が間違っている」ではなく「エアコンの台数分、伸びしろも大きい」ととらえることが、この後の節電テクニックを前向きに実践する第一歩になります。ここではまず、電気代が高くなる仕組みと、ご家庭の電気代の目安の調べ方を確認しましょう。

■エアコンの消費電力の約8割は「圧縮機」が占めている

エアコンは、室内機と室外機の間で「冷媒」という物質を循環させることで部屋の熱を外に運び出し、涼しさを生み出しています。この冷媒を圧縮して循環させているのが「圧縮機(コンプレッサー)」で、エアコンの消費電力のうち、なんと約8割をこの圧縮機が占めています。つまり、エアコンの電気代を左右するのは「圧縮機がどれだけ頑張って動いているか」。設定温度と室温の差が大きいほど圧縮機はフル稼働し、電気を多く使います。私たち家事代行スタッフが日々の家事支援の現場で「今日は電気代がかさみそうですね」とお客様のお宅でお伝えするときも、この温度差が判断基準のひとつになっています。

■1時間・1年あたりの電気代の計算方法を知ろう

「うちのエアコン、1時間つけるといくらかかるの?」という疑問は、実は簡単な式で計算できます。

1時間あたりの電気代 = 消費電力(kW)× 電力料金単価(円/kWh)× 1時間
年間の電気代の目安 = 消費電力量(期間合計・kWh)× 電力料金単価(円/kWh)

電力料金単価は目安として31円/kWh程度で計算されることが多く、エアコンのカタログに記載されている消費電力を当てはめれば、おおよその電気代がイメージできます。リビング・子ども部屋・寝室と複数台のエアコンをお使いのご家庭は、一度この式で「わが家の合計額」を計算してみると、どこから節約に着手すべきかが見えてきます。

■冷房と除湿(ドライ)、電気代が高いのはどっち?

「除湿にしておけば節電になる」と思われがちですが、実はそう単純ではありません。除湿には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があり、再熱除湿は一度下げた温度の空気を暖めなおしてから部屋に戻すため、冷房や弱冷房除湿よりも電気代が高くなる傾向があります。「涼しくしたいのか」「湿度を下げたいのか」を意識して使い分けることが、家事の効率化にもつながる第一歩です。エアコンの機種によって除湿の方式は異なるため、お手元の取扱説明書で一度確認しておくと安心です。

がまんしなくてもできる!今日から始める節電テクニック

「設定温度を我慢して上げる」といった方法ではなく、使い方を少し変えるだけで効果が出るテクニックをご紹介します。私たち家事代行会社のスタッフが、お客様のお宅への訪問時にもよくお伝えしている、すぐに実践できる工夫です。

■風量は「自動」が正解。手動の弱風はかえって逆効果

電気代を気にして風量を手動で弱くする方も多いのですが、実はこれは逆効果になりがちです。エアコンは設定温度に到達するまでの立ち上がり時に最も電力を使うため、風量を自動にしてまず一気に部屋を冷やし、その後は弱い風で温度を維持するほうが、結果的に消費電力を抑えられます。「弱くすれば節約できる」という思い込みは、今日から手放しましょう。

■つけっぱなしvsこまめな消し切り、結局どっちが得?

外出のたびにエアコンを切っていませんか。実は、短時間の外出であれば「つけっぱなし」のほうが電気代を抑えられるケースがあります。エアコンは室温と設定温度の差が大きいときに最も電力を消費するため、こまめにオンオフを繰り返すと、そのたびに立ち上がりの電力を使うことになり、かえって電気代がかさんでしまうのです。子どもの送り迎えや買い物など、30分程度の短い外出が多いご家庭では、「つけっぱなし運用」を基本にするほうが、電気代の面でも家事の手間の面でも合理的です。

■温度ムラを解消!扇風機・サーキュレーター併用術

冷たい空気は下に、暖かい空気は上にたまる性質があるため、冷房の風向きを下向きのままにしていると、部屋の中に「温度ムラ」が生まれます。エアコンはこの温度ムラを「設定温度になっていない」と誤認識し、必要以上に冷やそうとして余分な電気を使ってしまうことがあります。風向きは上向きか水平にし、扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させましょう。エアコン単体の設定温度を下げるより、扇風機を一台足すほうが、電気代も体感の涼しさも効率よく改善します。リビングと隣室で温度差を感じるご家庭にも有効な工夫です。

見落としがちな"隠れ節電"習慣|フィルターと室外機のケア

エアコン本体の使い方だけでなく、フィルターや室外機のちょっとしたメンテナンスも、実は電気代に大きく影響しています。私たち家事代行スタッフは、家事代行の専門資格「クリンネスト」の研修でも住まいの空気環境を整えるお手入れの大切さを学びます。日々お客様のお宅にお伺いする中で、この部分のお手入れが行き届いているご家庭とそうでないご家庭とで、体感の効き方に明らかな差があると感じています。

■2週間に1度のフィルター掃除で冷却効率がアップ

フィルターにホコリがたまると、エアコンが吸い込める空気の量が減り、部屋を冷やす力が弱まります。その結果、設定温度に到達するまでに多くの電気を使うことになり、電気代がかさんでしまいます。目安として2週間に1度、掃除機やぬるま湯での水洗いでフィルターのホコリを取り除くことを習慣にしましょう。お子さまがいるご家庭では、フィルター掃除を「週末のちょこっと家事」としてルーティン化しておくと、忘れずに続けやすくなります。

■室外機の吹き出し口はふさがないのが鉄則

室外機は、室内の熱を外に逃がすための重要な役割を担っています。吹き出し口の前に物を置いたり、専用カバーで覆ってしまったりすると、放出した熱風を再び吸い込んでしまい、冷却効率が大きく低下します。冷房を使う季節は、室外機周りのスペースを空け、風通しを良くしておきましょう。

■室外機は日陰に設置・日除けで直射日光を防ぐ

室外機が直射日光や地面からの照り返しにさらされると、周囲の温度が上がり、熱を逃がす効率が落ちてしまいます。植木鉢やよしずなどで室外機に日陰を作ってあげるのも、電気代を抑える工夫のひとつです。ただし、吹き出し口をふさいでしまわないよう、設置の際は十分にスペースを確保してください。

生活動線を工夫して電気代を下げる裏ワザ

エアコンの使い方だけでなく、1日の過ごし方そのものを見直すことでも、電気代は大きく変わります。家事代行サービスの現場では「家事動線」を整えることを大切にしていますが、これは電気の使い方にも応用できる考え方です。時短家事を意識した生活動線を組み立てることが、そのまま節電にもつながります。

■一番電気代がかかる「夏の午後」を見極めて動く

一日のうちで最も気温が高くなる午後の時間帯は、エアコンの冷却効率が下がり、部屋を設定温度まで冷やすのに多くの電気を使います。習い事の送迎や買い物のタイミングをこの時間帯に合わせて、冷房の効いたショッピングモールや図書館などで過ごすようにすると、自宅の電気代を自然と抑えられます。もともと外出の予定がある時間帯を「電気を使わない時間」として意識的に組み込むだけで、無理のない節約になります。

■電力会社のプラン・料金体系を見直してみる

電力会社によっては、日中の時間帯の料金を高めに、夜間の料金を割安に設定したプランが用意されている場合があります。日中にご家族が外出することが多いご家庭であれば、こうしたプランへの切り替えで電気代を抑えられる可能性があります。契約中のプランの料金体系を一度見直してみることも、節約の選択肢として検討する価値があります(プランの詳細や提供状況は電力会社によって異なるため、最新情報をご確認ください)。

■家事家電はタイマー機能で夜間・割安時間帯にシフト

洗濯機や炊飯器など、稼働に時間のかかる家電はタイマー機能を活用し、電気料金が割安になりやすい夜間にまとめて動かすのも有効です。子どもの制服や体操着の洗濯で洗濯機の稼働頻度が高いご家庭では、就寝前にタイマーをセットしておくだけで、家事の手間を増やさずに節約につなげられます。

エアコン以外も見直そう|冷蔵庫・洗濯機の節電ポイント

夏はエアコンに目が行きがちですが、冷凍食品の多い冷蔵庫や、稼働頻度の高い洗濯機も見直すことで、さらなる節約につながります。家事代行のプロとして日々のお客様のお宅での家事支援を通じ、家事全体を見ている立場から、見落とされがちなポイントをお伝えします。

■冷蔵庫の詰め込みすぎに注意、設定温度を見直す

冷蔵庫は庫内に食品を詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなり、余分な電力を使ってしまいます。冷凍食品をよく利用するご家庭は特に、庫内の整理整頓を意識し、季節に合わせて設定温度を見直すことをおすすめします。夏場は「強」設定のままにせず、詰め込み具合に応じて調整するだけでも変化が出やすいポイントです。

■洗濯はまとめ洗いで稼働回数を減らす

子どもの制服や遊び着で洗濯機の稼働頻度が高くなりがちなご家庭では、洗濯物をある程度まとめてから回すことで、稼働回数そのものを減らせます。まとめ洗いは電気代の節約だけでなく、洗濯にかかる家事の手間の削減にもつながるため、一石二鳥の工夫です。

■家事のプロが実践する夏の家電活用術

私たち家事代行スタッフが現場で実践しているのは、「家電まかせにできるところは任せ、手をかけるべきところに家事の時間を使う」という考え方です。エアコンの温度調整機能や洗濯機のタイマー機能など、家電本来の機能を正しく使いこなすことが、結果的に家事の負担軽減と電気代の節約を同時に叶えてくれます。家事代行サービスを利用する目的の一つも、こうした日々の家事負担を減らし、暮らしの質を上げることにあります。

20%節約を実現するには?組み合わせで効果を最大化

ここまで紹介したテクニックは、単体でも効果がありますが、組み合わせることでより大きな節約につながります。無理なく続けられる仕組みづくりのコツをお伝えします。

■節電テクニックを組み合わせた場合の削減イメージ

フィルター掃除、風量自動設定、つけっぱなし運用、扇風機の併用といった工夫は、それぞれ単独でも効果がありますが、組み合わせることで相乗効果が期待できます。「エアコンの使い方」「メンテナンス」「生活動線」の3つの視点を同時に見直すことが、前年比20%という目標に近づく近道です。

■我慢せず続けられる「仕組み化」のコツ

節約は、気合いや我慢で続けるものではなく、仕組み化してしまうのが長続きのコツです。「フィルター掃除は毎月1日と15日」「エアコンは自動運転のまま触らない」など、あらかじめルールを決めてしまえば、毎回考える手間がなくなり、家族全員が自然と実践できるようになります。

■家族みんなで取り組む夏の節電習慣

節電は家事を担う一人だけが頑張るものではなく、家族全員で共有できる習慣にすることが大切です。お子さまと一緒にフィルター掃除をしたり、「今日は暑いから午後は図書館に行こうか」と声をかけ合ったりすることで、節約が家族の楽しい夏の思い出の一部にもなります。

まとめ

総務省の家計調査によると4人世帯の電気代は月平均13,928円ですが、エアコン3台をほぼ終日稼働させ、在宅時間が長いご家庭では、平均の2〜3倍にあたる金額まで膨らむことがあります。この差は「使い方が間違っている」からではなく、エアコンの台数分だけ節約の伸びしろが大きいということでもあります。

夏の電気代を下げるためには、冷房を我慢する必要はありません。エアコンの仕組みを理解し、風量設定やフィルター掃除、生活動線の工夫といった小さな積み重ねを組み合わせることで、家族の快適さを保ちながら前年比20%の節約も十分に狙えます。

家事代行のプロとして数多くのご家庭を見てきた経験からも、電気代の差は「我慢の量」ではなく「知識と習慣の差」だと感じています。今日ご紹介した工夫の中から、できそうなものからひとつずつ取り入れてみてください。もし節電の工夫と合わせて家事全体の負担も軽くしたいという方は、家事代行サービスの活用も選択肢のひとつです。プロの家事スタッフによる家事代行・家事支援を取り入れることで、暮らしにゆとりが生まれ、家族と過ごす夏の時間もより快適になります。

 

著者情報

家事代行コンサルタント 遠藤裕次

家事代行コンサルタント 遠藤裕次

ミニメイド・サービス株式会社

家事代行業界歴30年以上。日本初の家事代行サービス会社であるミニメイド・サービス株式会社にて、営業、人材育成、事業運営、フランチャイズ支援、家事代行事業の立ち上げコンサルティングなどに従事。日本初の「家事代行サービス認証」の設立・取得に携わるほか、一般社団法人ハウスキーピング協会の役員として業界発展に貢献。また、お掃除の資格「クリンネスト」の立ち上げ・普及にも中心的に関わり、延べ25,000人を超える受講者の育成を支援。現在は家事代行コンサルタントとして、家事・暮らし・家事代行サービスに関する実践的な情報を発信している。

経営品質協議会認定セルフアセッサー

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