共働き夫婦が「やめてよかった家事」7選|手放す基準と代わりにしたこと

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「家事、もっと手を抜いていいのかもしれない」——そう思いながらも、どこを手放せばいいのか分からず、結局すべてを抱え込んでしまう。そんな共働き家庭は少なくありません。仕事、育児、家事のすべてを完璧にこなそうとするほど、時間にも心にも余裕がなくなっていきます。

今回は、共働き夫婦が実際に「やめてよかった」と感じた家事を7つ、やめる基準と代わりに取り入れた方法とあわせてご紹介します。あわせて、自分たちだけで抱え込まずに家事代行サービスや家事支援を上手に取り入れる考え方にも触れていきます。読み終わる頃には、自分の家庭にとって「やめてもいい家事」がきっと見えてくるはずです。

なぜ共働き家庭は家事を抱え込みすぎるのか

「時間がないのに家事が減らせない」と感じるのは、意志が弱いからでも、要領が悪いからでもありません。多くの場合、家事の”基準”そのものが今のライフスタイルに合っていないことが原因です。まずは、共働き家庭が家事を抱え込んでしまう背景を整理してみましょう。

■専業主婦時代の家事基準をそのまま引きずっている

かつての「一日中家にいて家事に専念できる」暮らしを前提にした家事の量や質を、共働きになった今もそのまま続けようとしていないでしょうか。毎日の掃除機がけ、彩り豊かな献立、きちんと畳まれた洗濯物——これらはすべて、時間に余裕があった頃の”当たり前”です。ライフスタイルが変わったのであれば、家事の基準も同じように更新していく必要があります。

■「家事は全部終わらせるもの」という思い込み

家事には本来、終わりがありません。掃除をすればまた汚れ、洗濯をすればまた洗濯物が溜まります。それにもかかわらず、「今日中に全部終わらせなければ」という感覚に追われてしまうと、常にタスクに追われる感覚から抜け出せなくなります。まずは「終わらせる」のではなく「回していく」という考え方に切り替えることが、家事負担を軽くする第一歩です。

■手を抜くこと=罪悪感という呪縛から抜け出せない

家事の手を抜くと、「ちゃんとした家庭を築けていないのでは」という罪悪感を覚える人は少なくありません。しかし、家事の質を下げることと、家族との時間や自分自身の心の余裕を守ることは、決して矛盾するものではありません。むしろ、頑張りすぎて心に余裕がなくなることの方が、家庭にとって大きな損失になり得ます。

共働き夫婦が「やめてよかった家事」7選

ここからが本題です。共働き家庭が実際に「やめてよかった」と感じた家事を、7つ厳選してご紹介します。今日からモノやお金で解決できるものから、頻度や仕組みを見直すもの、そして人に任せるものまで、ハードルの低い順に並べています。

■モノ・家電で解決する3つの工夫

① 洗剤・日用品の種類を絞り、モノを増やさない
掃除用、洗濯用、食器用と用途ごとに何本も洗剤や日用品を揃えていませんか。兼用できるアイテムに絞るだけで、選ぶ手間・買い足す手間・収納の手間が一気に減ります。同様に、収納グッズを買い足して整理しようとするより、そもそもモノ自体を増やさないようにする方が、結果的に管理がラクになったという声も多く見られます。

② 食器を手で洗うのをやめて食洗機をフル活用する
食後の食器洗いは、地味に時間と気力を奪う家事の代表格です。食洗機を導入し、「食洗機に入れる」「コンロまわりをさっと拭く」程度の最低限のキッチンリセットにとどめることで、負担は大きく軽減されます。「完璧に洗って乾かして片付ける」というこだわりを手放すことも、あわせて意識したいポイントです。

 ③ 洗濯物を「畳む・干す」手間をやめる
ドラム式洗濯機を導入して洗濯から乾燥まで一括で完結させたり、畳まずにハンガー収納へ一本化したりする工夫は、多くの共働き家庭で取り入れられています。お風呂上がりのバスマットも、あえて「敷かない」選択をして拭くだけで済ませる家庭も増えています。さらに、形態安定シャツへの切り替えなどでアイロンがけ自体が不要になれば、洗濯まわりの家事はぐっと軽くなります。

■頻度・仕組みを変える2つの工夫

④ 毎日の掃除機がけをやめる
掃除機は週末だけ、平日は目についたゴミを拭き取る程度にとどめるなど、頻度を思い切って下げている家庭は少なくありません。「毎日まとめて一気にやる」よりも、気づいた時に少しずつこなす方が、結果的に心理的な負担が軽くなるという実感を持つ人も多いようです。

⑤ 毎日の献立決めをやめる
「今日は何を作ろう」と毎日考えること自体が、実は大きな負担になっています。曜日ごとに献立を固定するルーティン化(例:月曜はカレー、水曜は麺類など)や、ミールキット・食材宅配サービスの活用によって、この”考える家事”を手放すことができます。最近はAIに決めてもらう人もいるようです。

■人に任せて解決する2つの工夫

⑥ 家事を自分ひとりで抱え込むのをやめる
「気づいた人がやる」という曖昧な分担のままだと、結局どちらか一方に負担が偏りがちです。担当を明確に分け、夫婦で家事シェアの意識を持つことが重要です。ただし、分担しただけで満足せず、「どこまでやるか」という基準を夫婦ですり合わせておかないと、分担していてもストレスが残ってしまう点には注意が必要です。

⑦ 「自分でやる」を手放し、家事代行サービスに任せる
掃除や水回りなど、時間をかけても達成感につながりにくい家事から、家事代行サービスや家事支援サービスに任せてみるのも一つの選択肢です。これは「サボり」ではなく、「自分にしかできないこと——育児や仕事、自分自身の時間——に時間を使うための、前向きな選択」と捉えることができます。プロの家事代行サービスの手を借りることで、家事の質を保ちながら自分の負担だけを減らせるのも大きなメリットです。

やめる家事を選ぶための3つの判断基準

「みんなが手放しているから」という理由だけでやめてしまうと、家族の不満につながることもあります。自分の家庭にとって本当にやめていい家事かどうかを見極めるために、3つの判断基準を押さえておきましょう。

■家族の満足度に影響するかどうかで考える

その家事をやめることで、家族の誰かが困ったり、不満を感じたりしないかを考えてみましょう。逆に言えば、自分だけが「きちんとしなければ」とこだわっている家事であれば、それは手放しやすい候補だといえます。

■かける時間と得られる満足度(時間対効果)で考える

その家事にどれだけの時間をかけていて、それによってどれだけの満足感や達成感を得られているかを、一度冷静に見比べてみてください。時間をかけている割に満足度が低い家事があれば、それこそが真っ先に見直すべき対象です。

■外注や時短家電で代替できるかどうかで考える

その家事は、必ずしも自分の手でやらなければならないものでしょうか。食洗機やドラム式洗濯機といった時短家電、あるいは家事代行サービスといった外部の力で代替できるのであれば、無理に自分で抱え込む必要はありません。

やめたことで得られた変化と、手放す家事の受け皿

家事をやめることは「サボること」ではなく、「大切なことに時間を使うための選択」です。実際にやめてみた人たちは、どのような変化を感じているのでしょうか。あわせて、手放した家事の受け皿となる選択肢もご紹介します。

■夫婦ゲンカが減り、心に余裕が生まれた

家事の完璧主義を手放したことで、夫婦ゲンカが減り、心がラクになったという声は数多く聞かれます。「きちんとやらなければ」というプレッシャーから解放されることで、家庭内の空気そのものが穏やかになっていくのです。

■子どもや家族と自分のための時間が増えた

家事にかけていた時間を手放した分、子どもと向き合う時間や、自分自身のための時間、家族のための時間が確保できるようになります。公園で一緒に遊ぶ時間、絵本を読み聞かせる時間、あるいは自己啓発やオンライン講座に充てる時間——これらは、家事を減らさなければ生まれなかった時間です。

■時短家電・食材宅配・家事代行サービスという「プロに任せる」選択肢

手放した家事の受け皿として、時短家電、食材宅配・ミールキット、そして家事代行サービスといった選択肢があります。特に家事代行サービスは、掃除・洗濯・整理収納といった幅広い家事支援に対応しており、単発利用から定期利用まで、家庭の状況に合わせて柔軟に取り入れることができます。「すべてを自分でやらなければ」という発想から一歩離れ、プロの力を上手に借りることも、共働き家庭の家事を軽くする有効な手段の一つです。

まとめ

家事をすべて完璧にこなそうとする必要はありません。大切なのは、「何を手放すか」を自分たちの家庭の基準で選び取ることです。

今回ご紹介した7つの家事——①日用品を絞る、②食洗機を活用する、③洗濯の手間を減らす、④掃除機がけの頻度を下げる、⑤毎日の献立決めをやめる、⑥家事を一人で抱え込まない、⑦家事代行サービスに任せる——は、いずれも今日から少しずつ取り入れられるものばかりです。

そして、やめる家事を選ぶときは、「家族の満足度への影響」「時間対効果」「外注・時短家電での代替可能性」という3つの判断基準を意識してみてください。この視点があれば、情報に振り回されることなく、自分の家庭に本当に合った家事の手放し方が見えてくるはずです。

家事は、一人で抱え込むものでも、完璧にこなすべきものでもありません。時短家電や食材宅配、そして家事代行サービスといった家事支援の力も上手に取り入れながら、家族との時間や自分自身の時間を大切にできる家事のかたちを、少しずつ見つけていきましょう。

著者情報

家事代行コンサルタント 遠藤裕次

家事代行コンサルタント 遠藤裕次

ミニメイド・サービス株式会社

家事代行業界歴30年以上。日本初の家事代行サービス会社であるミニメイド・サービス株式会社にて、営業、人材育成、事業運営、フランチャイズ支援、家事代行事業の立ち上げコンサルティングなどに従事。日本初の「家事代行サービス認証」の設立・取得に携わるほか、一般社団法人ハウスキーピング協会の役員として業界発展に貢献。また、お掃除の資格「クリンネスト」の立ち上げ・普及にも中心的に関わり、延べ25,000人を超える受講者の育成を支援。現在は家事代行コンサルタントとして、家事・暮らし・家事代行サービスに関する実践的な情報を発信している。

経営品質協議会認定セルフアセッサー