衣替えの基準となる月と気温、移行の目安とスムーズな方法

衣替えをする際に重要なのが、適切なタイミングを見極めることです。
一般的に衣替えのタイミングは以下の通りです。

1. 春の衣替え（冬から春への移行）
基準月：3月下旬から4月初旬
基準気温：15℃以上
冬物を片付け、春物を出すタイミングです。3月下旬から4月初旬にかけて、日中の気温が15℃を超えるようになったら、春物に切り替えます。この時期は、まだ朝晩の冷え込みがあるため、薄手のコートやカーディガンを残しておくと便利です。

2. 夏の衣替え（春から夏への移行）
基準月：5月下旬から6月初旬
基準気温：20℃以上
日中の気温が20℃を超え、湿度も高くなり始める5月下旬から6月初旬が夏物への切り替え時期です。涼しく、通気性の良い衣類を準備します。

3. 秋の衣替え（夏から秋への移行）
基準月：9月中旬から10月初旬
基準気温：20℃以下
気温が下がり始める9月中旬から10月初旬にかけて、秋物への切り替えを行います。日中の気温が20℃を下回るようになったら、秋物の準備を始めましょう。
この時期はまだ暖かい日もあるため、重ね着できる服装がおすすめです。

4. 冬の衣替え（秋から冬への移行）
基準月：11月中旬から12月初旬
基準気温：15℃以下
寒さが本格化する11月中旬から12月初旬にかけて、冬物を出します。気温が15℃を下回るようになったら、暖かいコートやセーター、ヒートテックなどの冬物を準備しましょう。

衣替えをスムーズに進めるためには、以下の方法を取り入れると良いでしょう。

1.しまい洗い
衣類をしまう前にもう一度洗濯やクリーニングを行いましょう。特にウールやシルクの衣類には防虫剤を使うと良いです。雑菌がある服は酸素系漂白剤につけ置きすることで、清潔に保つことができます。

2.不要な服を処分
すべての服をクローゼットから出し、着る服・着ない服を分け、不要な服を手放しましょう。サイズが合わない、汚れが目立つ服はこの機会に処分しましょう。必要な衣類だけを収納することで、クローゼットのスペースを有効に使うことができます。

3.移行期間を設ける
2〜3週間程度、前シーズンの服を一部残しておくと、急に寒くなったり暑くなったりした際にも安心です。この移行期間を設けることで、気温差の大きい日や季節の変わり目に柔軟に対応することができます。

4.クローゼットの掃除
カビや害虫を防ぐために、クローゼットの掃除を行いましょう。特に湿気がこもりやすい場所は念入りに掃除することが重要です。掃除をする際には、掃除機や湿気取りシートを活用するとより効果的です。

5.天気が良い日に行う
風通しを良くしてカビを防ぐため、天気が良い日に衣替えを行うことをおすすめします。湿気が少ない日を選ぶと、衣類がしっかり乾燥し、カビや臭いの発生を防ぐことができます。

■種類別に収納
シーズンごとにグループ分けした服をどこに収納するかを決め、アイテムごとに分けて収納します。収納アイテムを活用し、ラベリングや透明窓付きの収納ケースを使って、次回の衣替えをスムーズに行えるようにしましょう。

オンシーズンの服
取り出しやすく、余裕を持たせて収納します。ゴールデンゾーン（腰から目線の高さ）を活用するとより便利です。

オフシーズンの服
コンパクトに収納し、使用頻度の低い場所に保管します。

■衣類の種類に合わせた収納方法
・ジャケット類
ハンガーに掛けて奥側に収納します。型崩れを防ぐため、肩幅に合ったハンガーを使用しましょう。

・シワにならない素材
圧縮して収納します。省スペース収納が可能です。

・カットソー
収納ケースに立てて収納します。これにより、取り出しやすくなり、スペースを有効に使えます。

・ニット、セーター
圧縮袋で圧縮し、厚手のものを下に、薄手のものを上にして収納します。これにより、重さで下の服が潰れるのを防ぎます。

・コート
二つ折りまたは三つ折りにして収納します。

・スーツ
不織布をかけてクローゼットで保管します。不織布をかけることでホコリや汚れから守ることができます。