さといもはなぜ触ると手がかゆくなる?かゆくならない方法や治し方

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秋の風物詩であるさといもは、その美味しさとは裏腹に、下ごしらえの際に皮むきをすると手がかゆくなることがあります。このかゆみの原因や、かゆくならないためのおすすめの方法、そしてかゆみに効く治し方のコツをご紹介していきます。

さといもはなぜ触ると手がかゆくなる?かゆくならない方法や治し方

さといものかゆみの原因

さといもが触るとかゆくなる主な原因は、ぬめりに含まれている「シュウ酸カルシウム」という成分です。この成分は皮膚に触れるとかゆみを引き起こし、特に生のまま触れたり、加熱調理が不十分な場合にかゆみが顕著になります。

「シュウ酸カルシウム」は、さといもの表面に存在し、触れることで微細な針状の結晶が皮膚に刺さります。これがかゆみを引き起こすメカニズムとなっています。さといもを取り扱う際には、適切な調理や処理を行うことが重要です。

かゆくならない方法

手をこまめに洗う

さといもを触った後は、こまめに手を洗うことでかゆみを予防できます。

手袋の着用

さといもの下処理する際には手袋を着用することで、簡単に直接的な触れ合いを避け、さといもの表面に存在する「シュウ酸カルシウム」からの刺激を和らげます。また、手袋は皮膚との隔離を提供し、かゆみの発生を軽減するだけでなく、作業中の手の清潔さも保つことができます。

十分な調理

さといもをゆでたり電子レンジなどで十分に加熱調理することで、この特有の成分が分解され、かゆみのリスクを軽減することができます。適切な調理時間と温度を確保し、さといも全体が均等に加熱されるように心掛けましょう。

重曹で洗う

ボウル1杯の水に大さじ1程度の重曹を入れ、重曹水を作成します。重曹が溶けない場合はぬるま湯を使用しましょう。
重曹水を使用することで、「シュウ酸カルシウム」を洗い流すことができ、かゆみを抑えることができます。また、重曹水に使用する重曹は安全のために、スーパーなどで販売されている食用の重曹を利用しましょう。

かゆみに効く治し方

冷やす

かゆみを感じたら、冷水で手を洗ったり、アイスパックを当てることで、かゆみを和らげることができます。冷却効果は血流を抑制し、神経の興奮を和らげる効果があります。冷水で手を洗う場合には、優しく水流に触れることでかゆみを鎮めることができます。

保湿

かゆみが引いた後は、乾燥を防ぐために保湿クリームを使用して手肌をしっとりさせましょう。かゆみが和らいだ後も、肌が乾燥してしまうと再び不快な症状が現れる可能性があります。保湿クリームを利用することで、肌の水分を保ち、柔らかくしっとりとした状態を維持できます。

手がかゆくなりにくいむき方

シュウ酸カルシウムは、酸を加えると分解されやすくなります。

1、ボウルに1カップ程度の水を入れ、そこに大さじ1〜2杯ほどの酢を加えて酢水をつくり、里芋を浸けながら包丁で皮を剥きます。

2、手や指にも酢水を付けておくと、かゆみの予防になるのでおすすめです。

3、酢の他にも、レモン汁やクエン酸を使って酸性水を作っても同じ効果が期待できます。

注意点

アレルギー反応の可能性

かゆみが強く続く場合や、異常な腫れや発疹が出る場合は、アレルギー反応が考えられます。このような症状が見られる場合は、医師に相談することが重要です。

調理時の注意

調理時には十分な換気を心掛け、さといもの皮を薄くむいて調理すると、かゆみを軽減できます。換気が不十分な状況下で調理を行うと、「シュウ酸カルシウム」が発生する蒸気を吸い込む可能性があります。適度な換気や、窓を開けて調理を行うことで、安全な環境を確保することできます。

このように適切な予防と対処法を実践することで、さといものかゆみを効果的に軽減できます。手軽に取り組める方法として加熱処理を施すことでかゆみの原因物質を軽減し、さらにかゆみが発生した場合は、冷やしたり保湿したりすることで症状を和らげることができます。

これまでご紹介した対策を組み合わせて、里芋料理を安心して楽しんでください。

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