湿気によるフローリングの傷みを防ぐためのケア方法

#道具を使った時短お掃除

#お掃除の時短&ポイント

湿気が多くなる梅雨や夏の季節、フローリングの傷みが気になることはありませんか? 木材でできているフローリングは湿度に敏感で、適切なケアをしないと膨張や反り、カビの発生、結露や床下の湿気溜まりなど、トラブルを引き起こすことも。さらに、寝汗や室内干しなど、日常生活で発生する水分も影響するため日々のケアが大切です。
今回は、除湿対策から防カビアイテムの活用まで、手軽にできる湿気対策を詳しくご紹介します。フローリングの美しさと清潔感を保ち、快適な暮らしを実現しましょう。

湿気によるフローリングの傷みを防ぐためのケア方法

フローリングの床が湿気で傷む原因とは?

湿気によってフローリングが傷んでしまう主な理由は、「木材」という床材の特性にあります。木材は空気中の水分を吸収して膨張し、乾燥すると縮むため、反りやひび割れが発生しやすくなります。また、木材は経年劣化による微細な亀裂ができることもあり、これらの亀裂は湿気を吸いやすいポイントとなるため、定期的なメンテナンスが重要です。
さらに、布団やマットレスを直接フローリング上に敷いて使用していると、寝汗などの水分が床に伝わり、カビ防止や防ダニの対策が不十分になりがちです。湿気が溜まりやすい床下や家具の下に生じる見えないトラブルを防ぐためにも、正しく対策を行い、フローリングをケアしましょう。

フローリングの湿気対策:(1)こまめな換気を心がける

湿気を防ぐ基本は換気です。 特に梅雨や夏場は室内に湿気がこもりやすいため、意識的に空気の入れ替えを行い、湿気を逃がしましょう。

●1日2回の換気を習慣に
朝と夕方には窓を開けて換気しましょう。寝室やシングルルームなど密閉率が高い空間は特に結露が発生しやすく、湿気がこもることでカビの発生につながります。朝は夜間にこもった湿気を、夕方は蒸し暑さを逃がすために、換気するのがおすすめです。また、定期的な換気は空気中のホコリやアレルゲンの除去にも役立ち、健康面でも安心感を得られます。

●対角線上にある窓も開け通気
開ける窓は1つよりも2方向、できれば対角線上の窓を開けて空気の通り道を作りましょう。こうすることで空気が流れやすくなり、より一層通気の効果が望めます。さらに、窓周辺に簡単なフィルターを設置すると、ホコリの侵入を防ぐ効果も期待できます。

●サーキュレーターを活用する
窓が少ない部屋や風通しが悪い場所では、サーキュレーターや扇風機を設置し、空気を循環させましょう。これにより、部屋全体の温度と湿度が均一になり、局所的な湿気溜まりを予防する効果も得られます。

●家具の裏やベッド下にも注意を 
タンスの裏やすのこベッドの下など、閉じた空間は空気が滞留するものです。カビが発生しやすいので、床下収納も換気のタイミングでチェックすることをおすすめします。

定期的にこれらの場所を整理し、空気の循環を良くすることで、湿気対策は一層効果的になります。

フローリングの湿気対策:(2)掃除は乾拭きが基本、水拭きは慎重に

掃除で使う水分、実はフローリングには天敵です。拭き掃除をする場合には、雑巾やモップの水気は固く絞ってから拭きましょう。使用する洗剤が強すぎると木材の保護膜を傷つける場合があるので、木材にやさしい洗剤選びも重要です。

●乾拭きを基本にする
普段の掃除では、マイクロファイバークロスなどを使って乾拭きを中心に行います。水拭きは週1回程度にとどめましょう。これにより、木材自体の呼吸を妨げず、自然な状態を維持しつつ清潔な床面を保つことができます。

●水拭き後はしっかり乾燥させる
水拭きをした後は、窓を開けるか扇風機を回してしっかり乾燥させましょう。特に湿度の高い季節は、短時間でも水分が残るとトラブルの種になり得るため、迅速な乾燥が大切です。

●アルコールスプレーを活用する
フローリング床には、水ではなくアルコールスプレーを使うと、除菌やカビ対策、消臭対策になるうえ、スピーディーに乾きます。

フローリングの湿気対策:(3)除湿アイテムを取り入れる

湿気を防ぐためには、除湿アイテムを上手に取り入れることもポイントです。商品価格や使いやすさ、まとめ買い可能な点も考慮して、最適な除湿アイテムを選びましょう。

●除湿機やエアコンの除湿機能を使う
湿度の高さが気になる日は、除湿機やエアコンの除湿モードを活用すると効果的です。近年、センサー付き除湿機など、床材にやさしい機能を備えたアイテムも種類豊富に登場しています。

●シリカゲル・重曹・炭を置く
市販の置き型除湿剤を使うことも手ですが、ナチュラルな湿気対策として、シリカゲルや重曹、炭を使った除湿方法もおすすめです。小皿などに入れて、部屋の隅や布団周り、家具の隙間など、湿気が溜まりやすい場所に置いておきます。消臭効果もあり、一石二鳥です。

●家具の下にすのこ・防湿シートを敷く
家具の下は湿気がこもりやすいので、すのこや通気性の良いシートを敷いて、湿気がこもることを防ぎます。防湿シートには防ダニ・カビ防止機能付きの商品も多く登場し、ネットショップでの購入も便利です。

フローリングの湿気対策:(4)定期的なワックスがけ

フローリングの保護には、ワックスがけも有効です。ワックスを塗ることで、表面に「防水コーティング」 のように保護膜を作り、水分の吸収を防ぐことができます。

●年に1〜2回のワックスがけで木材を保護
特に湿気の多い季節の前にワックスをかけておくと、水分の浸透を防ぎ、カビや傷からフローリングを守ることができます。定期的なワックスがけは、木材の美しさを引き立たせ、見た目の輝きを長持ちさせるメリットがあります。

●ワックスがけの前にはしっかり掃除を
ワックスがけの前には、カビ取りアイテム等を使った掃除+乾拭きを徹底し、ワックスの密着度を高めましょう。ホコリや汚れが残ったままワックスをかけると、逆にフローリングを傷める原因になります。

●ワックスはフローリング専用のものを
ワックスには種類があり、フローリングの床材によっては逆効果になる場合もあります。購入時には、材質をしっかり確認しましょう。専門店やメーカーの推奨品を選ぶことで、最適な保護効果が得られ、安心して使用することが可能です。

簡単なケアで安心と快適さを両立しよう

湿気による床の傷み対策は、日々のちょっとした工夫で大きな差が出ます。

・こまめな換気で湿気をコントロール
・拭き掃除は乾拭きが基本
・除湿アイテムを賢く活用
・定期的なワックスがけで木材を保護

これら4つのポイントを実践すれば、フローリングの美しさを長く保つことができます。特に、フローリングの上に布団やマットレスを直接置いている方は、吸湿パッドや防カビ・防湿商品をぜひ取り入れてみてください。省スペースでも使えるシングルサイズ対応の商品や、小分け可能なまとめ買いアイテムも多くのショップで取り扱いがあります。しっかり湿気対策をして、美しいフローリングと快適な住まいを手に入れましょう!

関連記事